チャオ通信

  • 肛門周囲腺腫(こうもんしゅういせんしゅ)

    犬のはなし 2018年03月24日

     

     

    肛門の周りやシッポの付け根などにできる腫瘍です。

     

     

    腫瘍のできる場所が肛門に近いため、出血や化膿したり、

     

     

    大きくなると排便障害をおこすこともあります。

     

     

    今回は、便しづらそう、お尻を擦って出血するというワンちゃんです。

     

     

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    (肛門に被った腫瘍/黒い部分は出血痕)

     

     

    腫瘍が大きくなるほど、手術の際に肛門括約筋を痛めるリスクがあり、

     

     

    そのためにも早期に発見して治療することが重要です。

     

     

    多くの場合、手術によって腫瘍を摘出します。

     

     

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    治療後は排便もスムーズになり、お尻を気にすることもありません。

     

     

    腫瘍の発生に男性ホルモンが関与しているため、

     

     

    去勢していないワンちゃんでは去勢を同時に行うことが一般的です。

     

     

     

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  • 心筋症(しんきんしょう)

    猫のはなし 2018年03月21日

     

     

    心臓の筋肉が厚くなったり薄くなってしまうことで、

     

     

    正常な心臓の働きができなくなる病気です。

     

     

    様々な症状が出ますが、胸水がたまったり肺水腫がおこると、

     

     

    呼吸困難やうずくまって動かなくなることもあります。

     

     

    今回は数日前から食欲なくしんどそう、という猫ちゃんです。

     

     

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    エコー検査をすると胸に水がたまっていることがわかりました。

     

     

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    (肺が十分に膨らむことができなくなっています)

     

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    たまった胸水(きょうすい)は抜いてあげないと、

     

     

    呼吸ができずどんどん苦しくなってしまいます。

     

     

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    胸水はいちど抜いても繰り返したまってしまうことがあります。

     

     

    今回のネコちゃんは以前に心筋症の可能性があると言われていたそうです。

     

     

    心臓病の可能性を指摘されたことのある猫ちゃんは、

     

     

    元気であっても定期的に検診を受けられた方が良いかもしれません。

     

     

    また心筋症は合併症として血栓症を起こすことが多いため、

     

     

    心臓の治療(お薬)と同時にこちらも気をつける必要があります。

     

     

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  • 潜在精巣(せんざいせいそう)

    犬のはなし 2018年03月07日

     

     

    通常、犬の精巣は生後1ヶ月頃までに陰嚢(いんのう)に降りてきます。

     

     

    片側もしくは両側の精巣が正常に陰嚢まで降りず、おなかの中や、

     

     

    内股(そけい部)にとどまってしまった状態のことをいいます。

     

     

    停留精巣(ていりゅうせいそう)、陰睾(いんこう)とも呼びます。

     

     

    潜在精巣では腫瘍の発生率が高いため、去勢手術をおすすめしています。

     

     

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    (腹腔内の潜在精巣)

     

     

    写真は大型犬のワンちゃんで、片側が正常、反対側が潜在精巣でした。

     

     

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    (写真(右)が潜在精巣)

     

     

    潜在精巣は遺伝するため繁殖に用いないことが重要です。

     

     

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