チャオ通信

  • 脛腓骨(けいひこつ)骨折

    猫のはなし 2018年07月16日

     

     

    脛腓骨は「足のスネ」の部分の骨です。

     

     

    太い脛骨(けいこつ)と細い腓骨(ひこつ)の2本の骨で構成されます。

     

     

    落下事故で後ろ足を着けなくなってしまった猫ちゃんが来られました。

     

     

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    脛腓骨が骨折しています(レントゲン検査)。

     

     

    このままでは歩けませんので手術となりました。

     

     

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    髄内ピンと創外固定という装置を使って整復しました。

     

     

    手術の翌日には足をついて歩いてくれるようになりました。

     

     

    とてもお利口でご家族にもとても可愛がられています😸

     

     

    手術後2ヵ月半で装置を全て外すことができました。

     

     

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    今は元気に走りまわってくれています。

     

     

     

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  • シニア教室開催 🌻

    犬のはなし 2018年06月29日

     

     

    近年ワンちゃんの高齢化が進み、高齢犬との生活について、

     

     

    悩みやご相談を受ける機会が非常に多くなりました。

     

     

    そこで今回は…

     

     

    シニア犬と快適に過ごすためのヒントになればということで開催された、

     

     

    6月3日(日)の「犬のシニア教室」 の様子をご紹介させていただきます。

     

     

    5組4頭の、ワンちゃんとご家族の皆さんにご参加いただきました。

     

     

    🐶   🐶   🐶   🐶

     

     

    まずはじめに、ワンちゃんの「老化のサイン」について、

     

     

    動画や写真を交えながらご紹介させていただきました。

     

     

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    (認知症の高齢犬の動画 )

     

     

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    (重度の歯周病の高齢犬の写真)

     

     

    日常で気づくことのできる様々な体や行動の変化について、

     

     

    あらかじめ知っておくことで戸惑うことが少なくなるかと思います。

     

     

    次に、シニアのワンちゃんと快適に暮らすための、

     

     

    準備や工夫などについてお話させていただきました。

     

     

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    おはなしの中でご家族の皆さんからは、

     

     

    トイレや食事についてのご相談もいただきました。

     

     

    最後に、ワンちゃんとのスキンシップにもとても良い、

     

     

    ご自宅でできる簡単なマッサージケアについて。

     

     

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    実際にマッサージをしている動画を見ながら、

     

     

    皆さんとワンちゃんにもトライしていただきました ♪

     

     

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    ワンちゃんたちはとてもリラックスした様子でした。

     

     

    歳をとって寝る時間が長くなるとどうしても

     

     

    触れ合いの時間が少なくなりがちです。

     

     

    日々のスキンシップにも効果的なマッサージを

     

     

    ご自宅でもぜひ続けてあげてください ♬

     

     

     

    🐶   🐶   🐶   🐶

     

     

    次回のシニア教室は秋~冬頃に開催の予定です。

     

     

    ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

     

     

     

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  • 看板猫

    チャオの仲間 2018年06月25日

     

     

    看板猫のキキちゃん、女の子、2歳です。

     

     

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    子猫の時に道端で濡れていたのを保護されました。

     

     

    性格の良い子でなにをされても動じません。

     

     

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    お猿さんたちはキキちゃんが大のお気に入りです。

     

     

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    (キキちゃん…えらいね😭)

     

     

    カイくんが小さい頃は世話係としてよく遊んでくれていました。

     

     

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    ちょっと知らない人が苦手ですが優しいニャンコです。

     

     

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  • 大腿骨(だいたいこつ)骨折

    猫のはなし 2018年06月09日

     

     

    大腿骨は後ろ足の太もも部分の骨です。

     

     

    大腿骨を骨折してしまった子猫ちゃんが、

     

     

    かかりつけの先生のご紹介でこられました。

     

     

    術前b

     

    大腿骨の中央で折れていて、一部骨が欠けてしまっています。

     

     

    このままでは歩けませんので手術となりました。

     

     

    直後a

     

    創外固定という装具と髄内ピンで固定します。

     

     

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    手術後は歩くこともできるようになり、

     

     

    夜にはごはんも食べてくれました。

     

     

    直後c

     

     

    固定具(赤矢印)は包帯でカバーしています。

     

     

    若いので治りもとても早いです。

     

     

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    固定具とピンは手術後 1ヶ月半ですべて取り外すことができました。

     

     

    ESF抜釘日

     

     

    いまは元気に動きまわってくれています 😸

     

     

     

     

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  • 会陰(えいん)ヘルニア

    犬のはなし 猫のはなし 2018年06月05日

     

     

    お尻のまわり(会陰)の筋肉が薄くなり、筋肉の隙間から、

     

     

    おなかの臓器や脂肪が飛び出す(ヘルニア)病気です。

     

     

    症状はさまざまですが、見た目でお尻のまわりが膨らみます。

     

     

    その他、便や尿が出にくくなるなどの症状もあります。

     

     

     

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    写真のワンちゃんは、お尻の右側がぽこっと膨れています。

     

     

    毛を刈るとよくわかります ↓

     

     

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    ヘルニアは両側に発生することもあります。

     

     

    治療は多くの場合、飛び出した臓器を元に戻し、

     

     

    あいた筋肉の隙間を縫い閉じる手術が必要になります。

     

     

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    (飛び出していた内臓脂肪)

     

     

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    (あいた筋肉の隙間を閉じるところ)

     

     

    この病気の発生には男性ホルモンが影響するため、

     

     

    去勢していない雄のワンちゃんは去勢手術も同時に行います。

     

     

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    (手術後の様子)

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    高齢になって便がしづらいなどの症状が見られた場合は、

     

     

    動物病院を受診されることをおすすめいたします。

     

     

    写真のワンちゃんも手術後は元気に過ごしてくれています。

     

     

     

     

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  • 2代目 看板犬

    チャオの仲間 2018年05月24日

     

     

    2代目 看板犬のご紹介です!

     

     

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    紀州犬のカイくん、♂1歳。

     

     

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    生まれた時は一番小さかったのですが…

     

     

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    よく食べてよく遊んでいるうちに、

     

     

    みるみる大きくなりました。

     

     

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    少しビビりなところもありますが、

     

     

    人も犬も大好きな陽気なワンコです。

     

     

     

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  • 踵骨(しょうこつ)骨折

    犬のはなし 2018年05月14日

     

     

    踵骨とは「かかと」の骨です。

     

     

    ワンちゃんのかかとは私たち人間のように接地していません。

     

     

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    (矢印の位置がかかと/点線がアキレス腱)

     

     

    今回は、室内で突然足をあげて痛がるというワンちゃんです。

     

     

    主治医の先生のご紹介で来られました。

     

     

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    レントゲン検査で踵骨を骨折していることがわかりました。

     

     

    このままでは歩けませんので手術となりました。

     

     

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    手術後はしばらく安静ですが、骨が治れば日常生活に戻れます。

     

     

    写真のワンちゃんも今は元気に走り回っています。

     

     

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  • 腹壁(ふくへき)ヘルニア

    猫のはなし 2018年05月01日

     

     

    おなかの壁(腹筋)に穴があいて、臓器が皮膚の下に出ている病気です。

     

     

    交通事故などのおなかへの強い衝撃で、腹筋の一部が破れてしまい、

     

     

    本来おなかの中にあるべき臓器(腸や膀胱など)が皮膚の下で飛び出してしまいます。

     

     

    外傷性(がいしょうせい)腹壁ヘルニアと言います。

     

     

    今回は外から戻ってきたら、おなかが膨れている、というネコちゃんです。

     

     

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    (点線が穴からでてきたた腸の一部)

     

     

    レントゲンや超音波検査で診断します。

     

     

    治療には、飛び出した臓器をおなかの中に戻し、

     

     

    あいてしまった腹筋の穴を縫い閉じる手術が必要です。

     

     

    写真のネコちゃんも手術後は元気に退院しました。

     

     

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  • 胃拡張-胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群

    犬のはなし 2018年05月01日

     

     

    胃が突然 ねじれ(捻転)を起こし、食べた物やガスが胃から流れ出なくなり、

     

     

    過度に胃が膨らむ(拡張)ことで、ショック状態に陥ってしまう病気です。

     

     

    急速に致命的な状態に進行しますので、早急な治療が求められます。

     

     

    今回は食後、急にぐったりして、よだれが止まらない大型犬のワンちゃんです。

     

     

    夜間に救急 で来られました。

     

     

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    (ガスが充満しねじれた胃)

     

     

    はっきりとした原因は不明ですが、大型犬に多く、

     

     

    吐こうとするのに吐けない、よだれなどの症状がみられます。

     

     

    写真のワンちゃんは不整脈も出ており危険な状態でした。

     

     

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    治療は、まず胃の中のガスを抜き、点滴など全身状態を安定化します。

     

     

    次に、手術で胃の捻じれを解除し、再び胃の捻じれが起きないように、

     

     

    胃の一部をおなかの中に縫いつけ、固定します(胃腹壁固定術)。

     

     

    写真のワンちゃんも緊急手術を行い、退院後は元気に生活しています。

     

     

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  • 臍(さい)ヘルニア

    猫のはなし 2018年04月18日

     

     

    わたしたち人間や犬猫など哺乳類の胎児は、

     

     

    おなかの筋肉のおへそ部分に、へその緒を通すための穴が開いています。

     

     

    生まれた後に本来とじるはずのこの穴が閉じきらず残ってしまい、

     

     

    お腹の中の脂肪や腸などが飛び出たものを臍ヘルニアといいます。

     

     

    大きなヘルニアは手術で縫い閉じる必要があります。

     

     

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    (点線枠内がヘルニア。腸が皮下に飛び出た状態)

     

     

    写真のネコちゃんは生後からでべそだったとのことですが、

     

     

    徐々に膨らみが大きくなり来られました。

     

     

    飛び出した小腸をおなかに戻し、開いた穴を縫い閉じます。

     

     

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    写真のネコちゃんも手術後は問題なく生活しています。

     

     

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