胆石(たんせき)症
犬のはなし 2019年04月06日
胆石は、胆のうの中にできた結石のことです。
肝臓で作られた胆汁(たんじゅう)と呼ばれる消化液は、
胆のうで一時的に貯蔵、濃縮され小腸に排出されます。
この胆汁が胆のうの中でうっ滞したり、細菌感染を起こすと、
結晶化して結石(胆石)ができると考えられています。
↑ は、うちの初代ダックスのおなかのレントゲンです。
当時13歳で、食欲ムラや時折吐くことがあり、
検査したところ大量の胆石が見つかりました。
胆石や胆泥が、胆汁の通り道である胆管につまる、
「胆管閉塞」のリスクがあると判断し、
手術によって胆のうを切除することになりました。
切除した胆のうです。
胆のうを開いてみると…
50以上の胆石が出てきました。
手術後は食欲も嘘のように出てきて、嘔吐もなくなりました。
嘔吐は胆のう炎や胆管炎を繰り返していたことが原因だったようです。
その後、4年頑張ってくれて17歳まで長生きしてくれました!
手術後の写真です。
少し痛々しい感じがしますが、痛み止めの内服で、
手術の翌朝には食事もとってくれました。
人では胆石による「痛み」があるそうですが、
ワンちゃんは痛みを表に出さないため、
私たち家族が小さなサインを見逃さないことも大切かもしれません。
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