大阪府家畜保健衛生所によると、8月以降、府内にて、
犬のレプトスピラ症の発生が複数確認されているとのことです。
近隣の奈良や京都でも散発しているとのことです。
今年の台風や大雨などの影響があるのかもしれません。
大阪では、昨年10月頃にも府北部で「犬のレプトスピラ症」が多発し、
犬の死亡例が数頭で確認された経緯があり注意が必要と思われます。
以下、レプトスピラ症についての簡単な情報です。
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「レプトスピラ症」は、レプトスピラという細菌に感染することでおこる感染症です。
感染しているネズミなどの野生動物、ペット(犬、猫など)、家畜の尿との接触もしくは、
その尿に汚染された水や土に接触することで、人に感染する病気です。(人獣共通感染症)
頭痛、発熱、吐き気、悪寒、筋肉痛、下痢、腹痛などの症状が見られます。
軽症のものから黄疸、出血、腎不全などを伴う重症なもの(ワイル病)まで様々です。
ワイル病の死亡率は5~40%といわれています。
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犬のレプトスピラ症も人と同様の経路で感染し、発熱、倦怠感、食欲不振、
嘔吐、脱水などが見られ、その後、腎不全、肝不全に発展します。
治療が遅れれば、死に至ることもある危険な感染症です。
ワンちゃんは1年毎のワクチン接種で予防することが可能と言われています。
山や川などアウトドアによく出かけるワンちゃん、
河川敷など散歩するワンちゃんは予防接種を検討してください。
レプトスピラを含む「混合ワクチン」については、種類や接種時期など、
できるだけ生活環境に合わせて無理なく接種することが重要です。
また、ワクチンによるアレルギーがあり接種できないワンちゃんは、
感染のリスクのある場所(山や川、河川敷、不特定多数の犬が集まる場所)への外出は注意してください。
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