歯科
・乳歯から永久歯へ生え変わる生後7ヶ月頃を過ぎても乳歯が抜けない時には、歯並びの悪化や、歯周病の原因となるため、乳歯を抜く必要があります。
・歯石の上に新たな歯垢が付着し、歯石と歯垢の付着を繰り返す悪循環によって、歯周炎が進行していきます。
・炎症が続いて、膿がたまると歯槽膿漏(しそうのうろう)になります。
・中高齢の小型犬のワンちゃんはとくに注意が必要です。
・重度の歯周炎によって顎の骨が溶けて、皮膚にまで穴があいた状態を外歯瘻(がいしろう)といいます。
・目の下が急に腫れてきたら要注意です。
・歯周炎によって顎の骨が溶けると、硬いものを噛んだりしただけでも、容易に顎の骨が折れてしまいます。
・歯の治療だけでなく、骨折の治療が必要となるケースも多く、歯周炎を放置しないことが重要です。
・この病気の原因ははっきりしていませんが、歯周病、猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)などの感染症、免疫の異常などが関与しているのではないかと言われています。
・口の中からの出血やヨダレ、激しい痛みを伴うため、食欲が落ち体重が減ってしまいます。
・治療の基本は抜歯手術になります。炎症の程度によって、全臼歯抜歯、全顎抜歯などが選択されます。
・お薬や注射などによる内科治療は、一時的な症状の軽減にしかならないため、持病があり手術が困難な猫ちゃんや、手術後の補助的な治療が必要な場合に選択されます。
・破折(はせつ)とは歯が折れたり、割れたりすることを言います。牛のヒヅメや鹿の角、硬いおもちゃを噛んだ時などに折れてしまうケースが多いようです。
・歯を温存できそうな場合には、歯内治療が可能な歯科専門の動物病院をご紹介しております。
・すでに歯根部に感染が起きている場合(根尖膿瘍)などは、抜歯が必要となります。
・口腔内にできる腫瘍は良性のものから悪性のものまで様々です。
・腫瘍の良性、悪性は見た目では判断が難しく、診断には細胞診や組織検査が必要となります。
・はじめは小さな腫瘍でも、放置していたら気づいた時には相当大きくなっていた、というケースが大変多く見られます。
・早期発見、早期治療のためにも、日頃からの歯周チェックが重要です。
歯周ケアにお困りの際は、当院スタッフまでお気軽にご相談ください。
・歯磨きなどの日常ケアを習慣づけるためには、子犬の頃から口を触ることに慣れてもらうなど、早めのトレーニングが大切です。
・歯石とり(スケーリング)を行なったとしても、その後の歯周ケアを怠ると、歯垢や歯石はあっという間についてしまいます。
・日々の歯磨きや、適切な時期でのスケーリングなど、歯周ケアに気を配ることで、高齢になっても丈夫な歯が残り、ご飯やオヤツも美味しく食べることができます。