チャオ通信

  • 心タンポナーデ

    犬のはなし 2018年01月23日

     

     

    心臓を覆っている心膜(しんまく)と心臓の隙間に、

     

     

    心嚢水(しんのうすい)と呼ばれる液体が異常に貯まることで、

     

     

    心臓が圧迫されて働きが障害されてしまう病気です。

     

     

    突然の心停止を引き起こす場合があり緊急的な処置が必要です。

     

     

    今回は、数日前から吐く、息苦しそうというワンちゃんです。

     

     

    169--01_20171002_Pediatric-_Heart_0002

    エコーを見ると心臓のまわりに大量の液体(矢印の黒い部分)が貯まっています。

     

     

    検査を行い原因を探しますが、原因不明(特発性)のこともあります。

     

     

    貯まった液体は、緊急的に針をさして抜く処置(心膜穿刺)が必要です。

     

     

    169--01_20171002_Pediatric-_Heart_0003(抜いたあとのエコー写真)

    IMG_1931(貯まっていた心嚢水)

     

     

    心嚢水は一度抜いてもまた貯まってしまうことがあり、

     

     

    慎重に経過をみていく必要があります。

     

     

    写真のワンちゃんは一度抜いたあとは元気に過ごしています。

     

     

     

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