猫の糖尿病 ①
猫のはなし 2020年09月03日
糖尿病は、猫の内分泌疾患(ホルモンの病気)のなかでも、
甲状腺の病気と並んで比較的発生率の高い疾患です。
院長の家の初代ネコも糖尿病でした。
(17歳まで長生きしました😼)
今回は、「糖尿病がどのような病気なのか?」
症状や原因などについて解説してみたいと思います。
【 糖尿病とは? 】
糖尿病はおもに中高齢の猫に多くみられ、
肥満の猫や、過去に膵炎を起こしたことのある猫が、
かかりやすいと言われています。
体内で血糖値を下げるインスリンの働きが弱くなるか、
インスリンが膵臓から出なくなるために高血糖になり、
おしっこ中に糖が漏れ出す病気です。
糖尿病になると…
◆ おしっこの量が増え、水をよく飲む
◆よく食べるのに痩せる
◆ 毛ヅヤが悪くなる
◆ 足腰がふらつく
などの症状がみられます。
さらに、治療が遅れ症状が進行すると…
◆ 元気や食欲の低下
◆ 嘔吐や下痢を繰り返す
といった「ケトアシドーシス」の状態に陥ります。
これは命に関わる非常に危険な状態です。
前述したように、猫の糖尿病には、
肥満していなくても発症するタイプが多くみられます。
実際に、院長の猫も普通体型の猫でした。
病気を早期に見つけ、治療につなげてあげられるかが重要です。
糖尿病に似た症状を出す病気は他にもありますので、
異常を感じられた場合は早めの受診を😸
次回は、病気の診断と治療についてです。
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