重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
チャオの仲間 2020年08月06日
春から秋にかけてマダニの活動が盛んになります。
近年、問題になっているのが、マダニが媒介する、
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」という病気です。
「SFTSウイルス」を保有するマダニに咬まれたり、
「マダニに咬まれた動物」を介して感染する、
人も動物も感染する「ウイルス感染症」です。
発熱や下痢など、ありとあらゆる全身症状が出ますが、
治療法がないため、対症療法しかありません。
そのため、致死率も「10~30%」と非常に高く危険な感染症です。
(NIIDホームページ)
新型コロナウイルス感染症と同様、高齢者のリスクが高いですが、
致死率に関しては新型コロナの比ではありません。
もともと西日本の山間部に多い病気でしたが、
人と野生動物の生活圏が近づいたことで、
徐々に広がってきていると考えられています。
(NIIDホームページ)
私たち、犬猫の飼い主が気をつけなければいけないのは、
散歩に行く犬や、外出する猫からの感染です。
マダニは、草の茂みなど 普段の私たちの生活圏に生息しているため、
人はもちろん犬猫が咬まれることもよくあります。
仮に、SFTSウイルスを保有するマダニに犬猫が咬まれて感染すると、
人がその動物の体液に触れただけでも感染することが知られています。
これまでに、SFTS陽性の犬や猫に接触した人の感染例があり、
また、SFTSを発症した犬や猫の診察を行なった獣医師や看護師が、
SFTSに感染、発症した事例もこれまで報告されています。
人は服を着て出かけられますが、
ワンちゃん猫ちゃんは無防備です。
散歩をするワンちゃん、外にでるネコちゃんには、
ノミダニの予防を定期的にしてあげてください。
動物の健康だけでなく、飼い主さんや周りの人の健康を守ることにつながります。
また、人もマダニに接触する可能性のある場所での活動時は、
長袖長ズボンの着用や防虫スプレーの利用など対策を心がけましょう。
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SFTSについての詳しい情報は下記をご参照ください。
・人の症状については👇
・犬猫の症状については👇
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