チャオ通信

  • 脾臓(ひぞう)腫瘍

    犬のはなし 2018年01月31日

     

     

    脾臓は胃のうしろにあって、古い赤血球をこわしたり、抗体を作ったり、

     

     

    新しい血液を貯めるはたらきをする臓器です。

     

     

    今回は元気がなくお腹が腫れている、という大型犬のワンちゃんです。

     

     

    夜間に救急 で来られました。

     

     

    レントゲンや超音波検査で脾臓に大きな腫瘤が見つかりました。

     

     

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    (点線が脾臓の腫瘤)

     

     

    脾臓は多くの血液を貯めているので、腫瘍が仮に良性でも、

     

     

    破裂した場合、おなかの中で致命的な出血を起こす危険性があります。

     

     

    脾臓

    (矢印が脾臓にできたソフトボールほどの大きさの腫瘍)

     

     

    写真のワンちゃんは腹腔内出血と貧血があり、輸血後に手術となりました。

     

     

    腫瘍は幸い良性で手術後は元気に退院しました。

     

     

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  • リンパ腫(りんぱしゅ)

    猫のはなし 2018年01月25日

     

     

    リンパ球(白血球の一部)という血液中の細胞が癌化する「血液のガン」です。

     

     

    中高齢のネコちゃんに多い病気ですが、

     

     

    猫白血病ウイルス(FeLV)に感染していると若くても発症します。

     

     

    リンパ腫は全身の様々な部位(腸、腎臓、鼻、胸の中など)に発生します。

     

     

    また、その発生した部位によって様々な症状がみられます。

     

     

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    (点線枠が腎臓にできたネコちゃんのリンパ腫)

     

     

    細胞診という病理検査などで診断をします。

     

     

    リンパ腫は抗がん剤で治療しますが、治療への反応や予後はさまざまです。

     

     

    ネコちゃんの状態や年齢、副作用などを考慮し、ご家族と相談しながらの治療が必要です。

     

     

     

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  • 心タンポナーデ

    犬のはなし 2018年01月23日

     

     

    心臓を覆っている心膜(しんまく)と心臓の隙間に、

     

     

    心嚢水(しんのうすい)と呼ばれる液体が異常に貯まることで、

     

     

    心臓が圧迫されて働きが障害されてしまう病気です。

     

     

    突然の心停止を引き起こす場合があり緊急的な処置が必要です。

     

     

    今回は、数日前から吐く、息苦しそうというワンちゃんです。

     

     

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    エコーを見ると心臓のまわりに大量の液体(矢印の黒い部分)が貯まっています。

     

     

    検査を行い原因を探しますが、原因不明(特発性)のこともあります。

     

     

    貯まった液体は、緊急的に針をさして抜く処置(心膜穿刺)が必要です。

     

     

    169--01_20171002_Pediatric-_Heart_0003(抜いたあとのエコー写真)

    IMG_1931(貯まっていた心嚢水)

     

     

    心嚢水は一度抜いてもまた貯まってしまうことがあり、

     

     

    慎重に経過をみていく必要があります。

     

     

    写真のワンちゃんは一度抜いたあとは元気に過ごしています。

     

     

     

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  • 腸閉塞(ちょうへいそく)

    猫のはなし 2018年01月05日

     

     

    胃や腸の内容物がなんらかの原因で、通過できなくなる状態です。

     

     

    食欲がない、吐く、腹痛などの症状がみられます。

     

     

    今回は、数日前から食欲がなく、何度も嘔吐するネコちゃんです。

     

     

    調べてみると異物が腸の中に詰まっています。

     

     

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    (点線が腸の中の異物)

     

     

    腸閉塞は、内科的(おくすり)に治療することもありますが、

     

     

    閉塞が解除できない場合には手術が必要となります。

     

     

    今回は、手術(腸切開)で異物を取り出しました。

     

     

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    異物の正体は使いかけの消しゴムでした。

     

     

    誤食は飼い主さんの気づかない間に起こることがあり、

     

     

    とくに若いネコちゃんでは注意したいですね。

     

     

    写真の猫ちゃんも手術後は食欲も戻り元気に退院しました。

     

     

     

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