脛骨粗面剥離骨折
猫のはなし 2019年04月15日
脛骨粗面(けいこつそめん)はスネの骨の一部分の名称で、
膝蓋靭帯が付着するために表面がざらざらしていて、
粗面(そめん)と呼ばれています。
(正常なレントゲン)
矢印の部分が脛骨粗面です。
骨に隙間があいているように見えますが、
これは成長板(せいちょうばん)と呼ばれるもので、
成長期が終わると閉じる部分です。
数日前から後ろ足を着けなくなった子猫ちゃんが、
安静と鎮痛剤で改善がないとのことで、
主治医の先生のご紹介で来られました。
正常なレントゲンと比べると脛骨粗面の部分が浮いているように見えます。
膝を曲げた状態でないと診断しづらい箇所です。
成長期におこる脛骨粗面の剥離骨折と診断し、
ご家族と相談のうえ手術となりました。
手術の翌日には足をついて元気よく歩いてくれました。
骨が治ったらピンとワイヤーは取り外します。
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