心タンポナーデ
犬のはなし 2018年01月23日
心臓を覆っている心膜(しんまく)と心臓の隙間に、
心嚢水(しんのうすい)と呼ばれる液体が異常に貯まることで、
心臓が圧迫されて働きが障害されてしまう病気です。
突然の心停止を引き起こす場合があり緊急的な処置が必要です。
今回は、数日前から吐く、息苦しそうというワンちゃんです。
エコーを見ると心臓のまわりに大量の液体(矢印の黒い部分)が貯まっています。
検査を行い原因を探しますが、原因不明(特発性)のこともあります。
貯まった液体は、緊急的に針をさして抜く処置(心膜穿刺)が必要です。
(貯まっていた心嚢水)
心嚢水は一度抜いてもまた貯まってしまうことがあり、
慎重に経過をみていく必要があります。
写真のワンちゃんは一度抜いたあとは元気に過ごしています。
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